弘法大師、空海上人が弘仁六年（815年）に御開創されたと伝えられております四国八十八ヶ所霊場。お大師さまが修行した足跡をたどって四国各地に点在する八十八ヶ所の霊場を巡拝することをいいます。

 

徳島を「発心」高知を「修行」愛媛を「菩提」香川を「涅槃」の道場とされています。仏道修行を行おうと決意し（発心）心と身体を使って修行し（修行）欲を捨て慈悲の心を起こし（菩提）目的や決意が成就する（涅槃）この四つの道場で自分を見つめながら一ヶ寺、一ヶ寺お参りすることによって、徐々に心身が磨かれ新しい可能性が開けてくると、お大師さまは教えてくれます。

 

のどかな田園風景、荒波の打ち寄せる太平洋、穏やかな瀬戸内の海、厳しい霊山と四国の変化に富んだ自然に包まれながら見知らぬ地を旅する遍路。

また、お四国には宗派や信仰を超越したおおらかさがあります。遍路をどこから始めてもどこで終わってもよく、何年かかっても何度でも挑戦できます。

四国遍路は「同行二人」。様々な願いをもった、お遍路さんの道のりを支え励ましてくれるお大師さまと二人旅です。